2009年12月28日月曜日

八ヶ岳は神々の峰

八ヶ岳は長野県のほぼ中央 南北30キロ、東西15キロに及ぶ火山群で、昔むかし赤岳付近を核とする火山が爆発、その後北八つや蓼科の爆発が続き 最後に硫黄岳が爆発して今日の八ヶ岳の原型が完成したといわれている。 周辺を見渡すと西に縄文中期の茅野市棚畑遺跡、原村の前期阿久遺跡、富士見町の中期曽利遺跡や井戸尻遺跡、西北に尖石遺跡、東南の野辺山高原に旧石器時代の矢出川遺跡、南部の大泉村に縄文の金生遺跡など・・・・。それぞれの遺跡は八ヶ岳を神山として崇められていたようで、場所によって対象の山は異なるがいずれも主峰赤岳が見えていることからやはり最高峰 赤岳を中心に神山が形付けられていたとされる。 信州は水が豊富で生活条件が整っていたので各地から人が集まってきたのか縄文遺跡が多く、すべて神山の正面に遺跡が作られているという特徴がある。 

縄文文化は日本文化の根幹。縄文の神であった山の神が、田植えの際には 里に降りてきて田の神(弥生の神)となり 稲刈りが済むと、また山に帰り縄文の山の神になったようです。 

古代ロマンを思い浮かべ麓から八ヶ岳を眺めていると神々しい。 12月末、今日的な登攀記録を楽しみにしてブログを拝見していた若い女性が天狗尾根で遭難した。聞くところによると年末年始の北鎌尾根のトレーニング山行だったとか、ちょっと無理をして進んだのはそのせいか。周辺のみんなを悲しみのどん底に沈めた。凍える寒い日になると思い出す辛い出来事。

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