今夏、2カ月間で山梨県側から富士山頂を目指した登山者は、24万7000人に達し、 昭和56年以降の記録を一気に更新。マイカー規制もなんのその。平日でも3000~8000人の登山者が入山した。 分析では 世界文化遺産登録で注目を集め 退職後の団塊世代が集まり、それにつれ 人の集まるところに敏感な20代女性が増えている。 その背景には 昨年から一変された綺麗なトイレや山小屋の収容定員削減など、”快適な宿泊を“売りにした企業努力も大きな要因になっていて このブーム、来年以降も続きそうだと・・・・・。
夏の富士登山は登山のカテゴリーに属さない異質な登山形態で 殆ど御来光目的の観光登山になる。 その真夜中の登頂をサポートするため、24時間体制で山小屋が明かりを灯すなんて、他の山域ではあり得ないが、世の中のお客様がそれを希望しているのだから、とやかく言う筋合いのモノではない。
御来光は、どこの山でも早起きしたら見られるけど 日本一標高の高い山から眺めた達成感と感動は格別のものらしくて、 登山と言えば富士山、アルバイトするなら富士山の山小屋・・・という人の多いこと。 登山はマイナー業界で若者登山人口縮小の一途を辿っても、メジャーな富士山は爆発でもしない限り未来永劫安泰な気がする。 富士登山には大衆集客のヒントが隠されている。 ご信仰登山という最後の一手も使える、恐るべき富士山です。
ちなみに奈良吉野の観光客は桜のシーズンだけで、30万人以上だとか。